アスリアの「ことば」に関する雑知識

語源、名言、音楽関連の言葉など、言葉に関する雑学のブログです。

☆文明の皮を剥ぐ

 ☆文明の皮を剥ぐ
 夏目漱石『二百十日』に登場する言葉。
 熊本は阿蘇山に登る男二人が主人公で、ふもとの様子や地元の人々とのやりとりを、ユーモラスに表現している。この小説の中には、漱石の文明論が、ちらほら垣間見える。
  (引用開始)
「うん。実際田舎者(いなかもの)の精神に、文明の教育を施(ほどこ)すと、立派な人物が出来るんだがな。惜しい事だ」
「そんなに惜しけりゃ、あれを東京へ連れて行って、仕込んで見るがいい」
「うん、それも好かろう。しかしそれより前に文明の皮を剥(む)かなくっちゃ、いけない」
「皮が厚いからなかなか骨が折れるだろう」
(引用終わり)